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押切もえスペシャルインタビュー

この小説のタイトル、「浅き夢見し」の意味は?
「いろはにほへと~」で始まる「いろは歌」の一節からとりました。なんとなく夢だけ見て日々を無駄に過ごしてしまっている主人公を指す言葉としてぴったりだと思ったからです。ただ、その主人公である25歳の崖っぷちモデルは、日々葛藤や挫折を経験しながら、さまざまな試練を乗り越え、進むべき道を見つけていきます。どんなに難しい状況であっても、「浅い夢」を見ているだけじゃなく、一歩を踏み出す努力をすることが大切、という思いをこのタイトルには込めました。
小説を書こうと思ったきっかけは?
普段モデルの仕事をしていく中で、表舞台で輝く笑顔の影には、他人には見せない努力、葛藤、摩擦…など辛く苦しい裏舞台が必ずあるということを思い知りました。しかしそれがあるからこそ、表舞台に強く立つことができるのです。〝夢を追い続けることは大切だけど、大変なんセ〟雑誌やテレビのお仕事だけでは伝えきれないそんな思いを、文章に残したいと思ったことが、モデルを主人公とした本作を書き始めたきっかけです。ちょうどその折り、10代の女のコを対象としたミス・コンテストに審査員として参加しました。目標のために特技を磨いたり、どうしたら成長できるか真剣に悩む姿を目の当たりにし…少女たちに何かエールを送れるようなものが書けないだろうかと思ったことも、この小説を書き進めるにあたってのモチベーションとなりました。
この小説でどんな人に何を一番伝えたい?
"夢を見ること"は10代だけに与えられた特権ではありません。年齢を重ねても、輝いている人はずっと夢を追い続けています。30代になっても、40代になっても、日常の些細なことでもいいので生涯、やりがいを持ち、前向きに生きていれば道は開ける…この作品には、そんなメッセージが込められています。